質問:歯の成熟と乳歯と永久歯の虫歯の違いについて教えてください。

回答
口腔内に萌出したての歯は、形は一人前の形をしていますが歯としての硬さと結晶性は未成熟な状態です。唾液の中のカルシウムイオンやリン酸イオンを吸収していって、成熟し完成されたエナメル質が作られていきます。乳歯で成熟するのに、萌出してから約1年(完全3年)。永久歯では約3年(5年)かかるのです。ですから、乳歯の場合、平均して2歳半くらいで20本の乳歯が生えそろう訳ですので、少なくても3歳、3歳半までは特に虫歯になりやすいので甘い物をひかえ、規則的な生活習慣を取っていればかなり虫歯は防げます。(味覚の形成はほぼ3歳位に決定される)= Pointということは、反面それまでに虫歯になった場合、虫歯の進行はかなり早く、あっと言う間に虫歯が増えていく状態になりやすいのです。(よくお母さん達は、移っていくように増えてしまいましたという)この未成熟な歯の時に、フッ素を定期的に塗布すると歯にフッ素が取り込まれ歯の質が早めに改善され、虫歯の予防には効果的です。永久歯の場合も同じですので、6歳の子供の永久歯の虫歯と40歳すぎの大人の永久歯の虫歯ではかなり進行のスピードが違ってきます。→早めの予防処置が大切

乳歯と永久歯の虫歯の違いについて

乳歯は永久歯と比べて
  1. エナメル質、象牙質の厚さが約1/2とうすく、神経の入っている歯髄腔は大きいので、あっというまにC3の虫歯(神経まで達する)になってしまいます。
  2. 歯と歯の接触が面接触(永久歯は豊隆があるので点接触)なので、歯と歯の間が汚れやすく虫歯になりやすい。
  3. 痛みに対してある所までかなり鈍感である。虫歯があるのは分かっているが痛がらないので様子を見ていると、突然痛いと言い出す時には神経まで達する虫歯にほとんどなっている。痛くなる前に来院することが大切。
  4. 乳歯の下には、永久歯の歯胚が有ることを忘れてはいけない。乳歯の虫歯を放置すれば次に萌出してくる永久歯自体又は、歯並びにも影響が出る。乳歯は、はえかわるものだからと虫歯を放置するのはダメ。(心臓や腎臓など体の他の部分に感染が及ぶことあり)
  5. 硬いものが噛めなくなり摂食の発達が阻害されたり偏食にもなってくる→顎の発育も悪くなる。