治療過程を動画でご覧ください
神経の治療とは、土台をいれるために必要不可欠な準備です。神経の治療済みの歯はその範囲がないため短い治療期間となります。しかしながら膿がある場合は治るのに時間を要します。ご本人がご存じのない方が多いようですが、結構、根に膿がある場合が多いです。レントゲン写真を撮り診断します。
セラミッククラウンなどをかぶせる場合に歯髄(歯の中の軟組織、もちろん神経組織も含むが、血管や結合組織も入っている)の除去が絶対必要なわけではありません。しかし、歯の位置、傾きやねじれ等を大きく変更する場合は歯髄除去(抜髄:ばつずい)が必要になることも事実です。
歯髄は歯を栄養する組織なので、抜髄すると歯の栄養源がなくなることになります。しかし感染を起こさないような精密な歯髄処置を行うと歯は何十年と持つことが知られています。この場合、歯の硬組織は歯周組織を介して栄養されます。歯の基礎治療が非常に重要なファクターです。抜髄する場合は、歯根の先端まで過不足無く除去しなくてはなりません。抜髄してできた空間は、完全に密封しなくてはなりません。差し歯というのはこの空間の上部に冠の支持を求める方法です。したがって冠の基礎部分がここに挿入されることになります。